2007年3月16日 teamactive

音楽文化を支えるローディーの第一人者

帝国データバンクニュース”COMPANY NOW! 第357回”2007.03.16より

(株)チームアクティブ 代表取締役 河原真澄

コンサートやライブ会場には必ず、縁の下の力持ちがいる。楽器・アンプなどの機材の搬送からセッティング、チューニングなど、音出しに関わる「ローディー」と呼ばれるスタッフだ。楽器を搬送しセッティングするだけではなく、アーティストの要望する音を”作る”ローディーは、経験から得るテクニックやノウハウが求められる。(株)チームアクティブは、こうした専門性を備えたスタッフを擁するローディーのプロ集団だ。

当社の基幹業務はローディースタッフの派遣。スタッフは楽器・機材の搬送、セッティングを行うのはもちろん、場所・アーティストに合わせた音や効果を作り、本番中にもさまざまな調整を行う。アーティストを演奏に専念させ、コンサートのクオリティを向上させている。ところで、20年ほど前まで日本にこの「ローディー」という概念はなかったという。それまでは「ボーヤ」と呼ばれるアーティストの付き人や事務所の担当者がライブを手伝う形で作っていた。現在の「ローディー」の形を確立させたのは、当社の河原社長。1983年、「白井貴子&クレイジーボーイズ」を担当し音楽業務の技術・ノウハウを蓄えた河原氏が音の職人として当社の前進となるローディー組織を結成したことが原型となった。92年に会社組織として当社が設立され、今では多くの有名アーティストが信頼を寄せるコンサートに欠かせない存在だ。

「アーティストがステージ上で求めることを理解し、コンサート全体のあらゆることに対応します」と河原社長が言うように、ローディーは音楽知識のほか一人ひとりのヒューマンスキルが不可欠。年間200アーティストものコンサートライブを手がける当社は「人が資本」の会社だ。「将来的にはローディーの学校を作りたい」という言葉からもうかがえるよう、業界の第一人者としてローディーの育成を重視する。

現在、音楽業界もデジタル化が進み、音楽配信などから新しい曲が簡単に手に入るようになった。だが、河原社長は言う。「デジタル化が進むこと自体は悪いことではありませんが、アナログの良さが忘れられてしまうことは怖いですね」。限られた容量の中に”音を凝縮”させているMP3プレーヤーや携帯電話から聞くデジタル音楽しか知らない人が増えていることを危惧する。「ライブで音源から人間の体に直接届く音には力があります。環境によって音は変わりますし、音が環境を変えることもできます」。質の違いを誰よりも知る音のプロは言い切る。

音の職人集団である当社は、時代の潮流に合わせて発展しながら”本物の音”を体感できるライブの場を守り、”音”の追求を続ける。

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